GOOD DESIGN AWARD 2019

「外暮らしの家」

小さく建てて、大きく暮らす。

ロイヤルsss構法で建てる家
小さく建てて、大きく暮らす「外暮らしの家」

小さく建てて、
大きく暮らす
「外暮らしの家」

家自体は小さくして、そのかわり外に対して開かれた家。家そのものではなく、その周りの環境をデザインすることで暮らしはぐっと外に広がって、もっと自由で生き生きとしたカタチが見えてきます。
少子化・高齢化が進む時代、家づくりは子育て家族だけのものではなくさまざまな世帯に対応するかたちが求められています。たくさんのエネルギーを消費する家から、環境をうまく取入れたコンパクトな暮らしへ。
家と家の間にほどよい空間があって心地よい街並や、活気あるコミュニティを形づくっていく。これからの社会や地球環境にもきちんと対応しながら大きく暮らす家づくりを考えてみました。

「外暮らしの家」基本プラン
PlanA 3間×3間(5,460mm×5,460mm)

キッチン、浴室、トイレなどの水まわりは、必要な機能を満たしながらもコンパクトにまとめたプランです。デッキが大きく、敷地にゆとりを残した建て方で、夫婦二人で暮らすのにちょうど良いサイズ。将来的には2階の吹抜け部分に床を貼って部屋を増やすこともできます。また、ルーバーの2階部分を支える梁に床を敷いて、ベランダをつくることも可能です。

「小さく建てて、大きく暮らす」ための5つの工夫

  1. ルーバーでつくる広がりのある空間
  2. デッキで家の中と外をつなぐ
  3. 色を統一する
  4. コンパクトでも開放的に
  5. パッシブデザインで快適性能

Plan A 3間×3間(5,460mm×5,460mm) 居住人数1+1

キッチンを1間×1間に納めたミニマムなプラン。
小さくても必要十分な機能を備えています。

■1F床面積/29.81㎡ ■2F床面積/16.55㎡ ■延床面積/46.36㎡

Plan B 3間×4間(5,460mm×7,280mm)居住人数2+1

Plan Aより幅を1間大きくして、収納スペースを確保したプラン。
リビングルームも広くして、家族でくつろげるように考えました。

■1F床面積/39.74㎡ ■2F床面積/21.52㎡ ■延床面積/61.26㎡

審査委員の方の公開コメント

「小さく住まう」というコンセプトは、真剣に省エネに取り組まなければいけない今後の選択肢の一つになるだろう。この提案は、屋内で使用するエネルギーを最小限にとどめ、外部に開かれたデッキの活用によって個性的な暮らしを手作りし、地域コミュニティーへの広がりを想定するなど先進的であると言える。ミニマムながらも使い勝手に配慮のある設備や地方の工務店でも施工の可能な耐震木造などは、標準化することで質を高め、同時に価格を抑えることが可能となる。収納面積に限りがあるので勇気のある決断ではあるが、こういう住まい方を選ぶ人が増えると地球も少しは持続するのかも、と希望をいだかせてくれる。

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