GOOD DESIGN AWARD 2024

「LivGrand」

在宅避難×地域連携
シン・レジリエンス住宅 LivGrand-平屋-

建物イメージ

地震が多発している日本。そして近年は気候変動の影響で大型台風や大雨など自然災害も頻発し、災害対策の必要性を感じることが多くなってきました。日々をエンジョイしたりリラックスするだけでなく、災害時にも孤立することなく「近隣との繋がり・助け合い」「在宅避難ができる備え」を可能にしたレジリエンス性の高いシン・平屋「LivGrand(リブグランド)」。

家のウチ側とソト側をつなぐデッキ、生涯にわたり活用できる1階でも2階でもない“1.5階層”は、災害時も地域と連携したり備蓄にも活用できるため、在宅避難をも可能にする家になると考えています。
深い庇(ひさし)の大屋根が1.5階の空間を創り出し、面積の広い屋根には太陽光パネルもしっかり設置できて電気代も軽減でき停電時も安心、平屋で段差も少なく子供からシニアまで生涯現役フロア、お掃除ロボットも喜ぶかもしれないフラットな空間です。

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LivGrandでは地域性に合わせて「路地面デッキ」と「広場デッキ」を選択。完全な”外”ではなく日々の生活エリアとしても有効的な半外空間がプライベートを守りながら近隣との繋がりも確保しています。災害時は、半外空間を中心に、閉ざされることなく、近隣の方と触れ合いながら過ごすことができるのではないかと在宅避難の可能性を確信しています。

  

「広場デッキ」プラン。デッキは屋根のウチ側に設計されているため家との一体感もありながら開放的な空間です。

1階でも2階でもない”1.5階層”。「どう活用するか」を前提に屋根勾配を設計することで1.5階の天井高の自由性が高くなり、ストックヤード、自分だけの空間、子供の遊び場まで平屋なのに可能性は無限大。特殊金物で強度もしっかり維持しています。

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審査委員の方の公開コメント

災害時に強い住宅を作ろうとした時に、地域連携ができる住宅を提案している点を評価した。
道路に面して「路地デッキ」または「広場デッキ」という半屋外空間を作り、そこを起点に地域とのコミュニティ作りが期待される。半屋外空間は、プライバシーに配慮しながらも住宅を外部に開くことを可能にしている。また、ロフト空間は、その矩形を低く抑えて登りやすくし、普段使いにも災害時の備蓄にも役立つ場を作っている。こういう草の根の防災対策は今後ますます重要となっていくだろう。

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